津軽三味線の音色が好きで・・・

最初に音を聴いたのは、23歳の時。
写真雑誌で見た、モノクロの津軽に行きたくて一人で旅をした時でした。
晩秋の、雪こそ積もっていなかったけれど鉛色の空がどんよりと曇っていて
金木の商店街は、みぞれが降っていた。
どこからか聴こえていたんです、津軽三味線の音色が。
物悲しく、寂しげでありながら力強い。
いつか習おう、いつか習おうと思っていながら、教室もなかなか無くて
ようやく40歳を過ぎて一人になって、習い始めることが出来た。

津軽に寝台で行って、津軽の景色を眺め
津軽のあちこちへ行って、津軽三味線奏者の音を聴いて
どうにか同じように、少しでも近づきたいと思って・・・でも近づかない(-_-;)

津軽三味線=速弾きと思ってる方が多いかと思いますが
私は昔ながらの、津軽の景色が目の前に現れるような弾き方が好きです。
左手の速さよりも、右手の撥で太鼓を叩く方が難しい。
撥を上からまっすぐに当てて、太鼓の上で止める・・・
決して腕の力では無い。
そうしないと、あの力強い、歯切れのいい音が出ない。

教室では年に1度の発表会があり、民謡も歌わされたり
津軽三味線で、津軽以外の民謡の伴奏をする練習もあります。
地味な曲を覚えることも、練習・上達のためと先生は仰います。

先生の教室では、譜面はありません。
私は昔ながらに、テープに全てを吹き込みます。
自作の3本線の入った、三味線用のタブ譜を書きます。
帰ってから、全部テープを聴きなおして
戻っては先へ行き、何回も音を拾ったり
先生の言葉で、そのレッスンを思い出したりしながら。
一度書いて、弾いてみて、それをまた直しながら清書して
翌週のレッスン時に先生に確認したり・・・
夜中にあの音を出すのは近所迷惑なので
練習は9時過ぎまでが限度・・・
これはかなり難しいのです。

ちの三味線。紅木(こうき)です。
1年ローンで三味線亀屋で買いました。

ケースに入れると、とっても電車で移動は無理。
重たいし、傷ついたら怖いし。

何故か、ゆきが来た

駒 ・・・ 糸と太鼓の部分の高さを買える。
      高さが高い方が音が大きいが、打つのが大変。

調子笛・・・合奏などやる時のチューニングの笛です。
      笛の音の高さに三味線の糸を巻いて合わ
      せます。

民謡本・・・日本全国のが載ってます。

指掛け・・・これをしないと、左指が滑らないのです


糸たち。

1の糸(一番太い)〜3の糸(一番細い)
やはり高い絹糸はいい音が出ます。

撥(べっ甲)と三味線。
先生がこれを弾くと非常に音が変わる(-_-;
)

天神部分。○枠の「さわり」は回して音をビブラートさせる津軽三味線独特の装置。ギターで言えば、トレモロアーム。

勝手に作成している譜面。じょんがら新節だと、A3で10枚ほどになってしまい
覚えるのに半年以上かかった。
線は下から一番太い糸(低音)で、上が一番細い糸(高音)
数字は押さえるツボの位置。ウは撥を太鼓の後ろの方で当てる。
スは糸をすくう、ハははじく、他、ゆっくりとか滑らすとか
勝手に自分が分かるように書いてある。
本当は、ジャズみたいにアドリブな音楽だから譜面など無いのです。
二上がり、本調子、三下がり等、最初の糸の巻き方を変えて曲を弾いたりします

自分の練習曲

津軽三味線の歴史

大條和雄氏の「津軽三味線の歴史」「津軽三味線の誕生」など、金木に行くと
色々な文献があり、勉強しました。
本を読んだら余計に好きになっていったのですが。

幕末、渡し船の船頭の息子であった仁太郎(後の秋元仁太郎)は病気で失明。
子供の頃に、やはり盲目の旅芸人から三味線の基礎を教わった。
その後、父親は溺死。子供の頃から、坊さま(盲目の三味線を持って門付けする芸人)
として生計を立てる。元イタコのマンと結婚し、イタコの修行をしている時に
津軽三味線の奏法も生まれたと言われている。
太棹になったのは、仁太坊が音を大きく派手にして客を集めたかったからとか。
それまでは、門付け芸人も普通の細竿で「津軽三味線奏法」と言うものは
確立していなかった。

その後、仁太郎こと仁太坊の弟子からどんどん津軽三味線奏者が育つ。
最後の弟子は白川軍八郎。その弟子が三橋美智也。
ちなみに、吉幾三の父親は民謡歌手で子供の頃の盲目の白川軍八郎に
自転車を教えたといわれている。

「叩く」奏法と、「弾く」奏法があり、個人的には「叩き三味線」が好き。
白川軍八郎の素朴な音や、激しい木田林松栄、奏でる高橋竹山も素晴らしい。
最近の吉田兄弟とか、ギターと合わせるみたいな新しい音はロックっぽくて
私は好きではない。

目の前に岩木山とか、津軽平野とか日本
海、りんご畑など津軽の景色が
広がってくるような音が好きである。

ゆき、ダメだってば。

購入関係

津軽三味線のある暮らし

三味線亀屋OnLine

教室

つとむ会

津軽三味線観光会館(十和田市)

金木観光物産館マディニー

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